ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.9.1 09:20日々の出来事

読書できない悔しさ

『戦争論』を読むために2日間ロスした。
これも『ゴーマニズム宣言』を描くために必要なことだ。
しかし、まだ憲法に関する本も読まなければならない。

『大東亜論』の次の展開のためには、頭山満一人に頼れ
ないので、新たな主人公を創るための読書が必要だ。

毎日、コンテとペン入れという制作さえしていればいい
という問題ではない。
インプットが必要で、必ず、本を読まなければ創作は
出来ない。
本来なら、一週間くらいホテルに籠って、本を読みたい
と思うが、そんなことをしたら、作品の制作・アウトプット
が遅れて、締め切りに間に合わない。

秘書みなぼんは時間があれば読書をしていて、つい最近まで、
モーパッサンを読んでいたが、今はトルストイに戻った。
戻ったというのは、「戦争と平和」も「アンナ・カレーニナ」
もすでに読んでいるからだ。
トルストイは読破するつもりらしい。
みなぼんは、全然、外出しない。休みの日でも本ばっかり
読んでいるおうちの子だ。
そこから得た教養を、わしに話してくれるので、良い趣味だ
と褒めているのだが、わし自身は仕事のための読書しか
できないので、大変悔しい。
読みかけの本を盗んで、隠してやりたい。

漫画の才能が枯渇したら、仕事を辞めて、読書のみの生活
をしたいが、枯渇する気配が全くない。
これだけ連載していても、新たな創作意欲を抑えている
状態だから、今後10年間のスケジュールを考えなければ
ならないと思っている。

今日は『おぼっちゃまくん』のペン入れをする。
夜はスタッフと食事会だ。
みなぼんはタクシーで迎えに来て、ワインが飲めると
大喜びしている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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